「留学って費用がかかるからなかなかいきにくい」という方は多いと思います。そんな方には交換留学がおすすめです!
この記事では、昨今の日本人留学事情や交換留学のメリットについてご紹介していきます。
最近の日本人学生留学状況
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が実施した「平成29年度協定等に基づく日本人学生留学状況調査結果」によると、
大学等が把握している日本人学生の海外留学状況は、2017(平成 29)年度で、 105,301 人(対前年度比 8,448 人増)となり、留学生数の多い国・地域は、アメリカ合衆 国 19,527 人(対前年度比 687 人減)、オーストラリア 9,879 人(対前年度比 394 人増)、カナ ダ9,440 人(対前年度比 532 人増)でした。
出典:文科省「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について (独)日本学生支援機構 平成 29 年度 協定等に基づく日本人学生留学状況調査結果
とあり、日本人留学生の数は1年間で約8500人増えていたことが分かります。
もう少し前のデータを見てみると、2009年度が36302人と記載されており、2017年度までの間でその数は激増していたことが分かります。
また、同じ資料に載っている「専攻分野別日本人留学生数」のデータを見てみると、
人文科学 54,242人/ 社会科学 10,613人/ 理学 2,285人/ 工学 8,670人/ 農学 2,368人/ 保健 5,712人/ 家政 419人/ 教育 1,707人/ 芸術 1,230人/ その他 13,965人/ 不明 4,090人
とあり、文系学生(人文科学や社会科学)に比べて理系(理学や工学)の学生が留学に行く数の割合は圧倒的に少ないのが分かります。
おそらくこの差が出ている背景には、
- 専門用語を英語で学ぶのは難しすぎる
- 研究や勉強のレベルが高すぎて授業についていけない
- そもそも理系が留学に行く必要性がない
などの意見が一部の理由としてあげられると思います。
大学によっては、理系の研究留学という形で交換留学プログラムがあるところがあります。 この記事では、私が研究留学という形で交換留学をしたアメリカの大学についてご紹介していきます。 [adcode] ウースター大学で研究留学 私[…]
コストを抑えたい方には交換留学がおすすめ!
交換留学とは一体どういう制度なのか、そのメリットについてご紹介していきます。
交換留学とは
交換留学とは、自分の日本の大学に在籍したまま、交換留学協定を結んだ海外の大学で一定期間(ほとんどの場合は1年間)勉強することを指します。
交換留学のメリットは?
- 原則として留学先の授業料が免除される
交換留学の参加学生は自分の大学に通常の授業料を納め、原則として留学先の授業料が免除されるケースが多いです。(食費や寮費などは自己負担です)
- 4年間で大学を卒業することができる
留学中の身分は「休学」ではなく、原則として「留学」になるので、留学している期間も在籍期間として扱われることになります。そして、留学先で修得した単位は、一度審査を経て、在籍している大学の単位として認定されるケースが多いです。卒業を遅らせたくない方にとっては魅力的です。
- 派遣留学生用の奨学金に応募可能
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の給付型の奨学金に応募可能です。正式に派遣先地域区分や年度によって奨学金月額は変動しますが、私が行ったアメリカのオハイオ州ですと月額8万円支給されました(2018年度当時)。面接審査もなく、提出する資料の準備もそれほど大変ではなかったのであまり時間がない人におすすめです。
有名なものとしては、官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム~の奨学金があります。こちらは、毎月12万〜16万円ほど支給されます。
また、あまり知られていないものとしては、公益財団法人 業務スーパージャパンドリーム財団の給付型の奨学金があります。採用されると月額15万円支給されます。業務スーパーの奨学金の方は、あまり知られていないように感じるので穴場かもしれません。(私は、留学をした後にこの奨学金の存在を知ったので後悔しています笑。)
どちらの奨学金も採用されると、生活費や渡航費などを大きくカバーすることができるので大変おすすめです。
- 世界的にも評価の高い大学で学べる
在籍している大学によって協定校は違いますが、多くの大学では、世界大学ランキング上位の大学と協定を結んでいます。私が在籍していた日本の大学では、カリフォルニア大学バークレー校やエディンバラ大学、ブリティッシュコロンビア大学などの世界的にも評価の高い大学と協定を結んでいます。
交換留学を検討してみては!
ここでは、昨今の留学生事情と交換留学について説明しました。交換留学は非常にリーズナブルな点が大きく、費用を抑えて留学したい方にはおすすめです。
また、他の留学の選択肢としては、「私費留学」や「正規留学」などもあるので様々な方法を検討してみるといいと思います。