大学によっては、理系の研究留学という形で交換留学プログラムがあるところがあります。
この記事では、私が研究留学という形で交換留学をしたアメリカの大学についてご紹介していきます。
ウースター大学で研究留学
私が行っていた留学先は、アメリカのオハイオ州にあるウースター大学 (The College of Wooster)というところです。この大学はリベラルアーツ・カレッジで、学生数は約2000人、理系分野の教育に力を入れている大学として知られています。
ICUとウースター大学は、2015年に学生交換留学協定を締結しました。私はここに1学期間(4ヶ月)だけ交換留学してきました。
卒業研究に特化したプログラムを学ぶ
卒業論文の書き方を学ぶ講座
ウースター大学は卒業研究に特化したプログラムを持っているのが大きな特徴です。ウースター大学の学生は3年生後半になると「Independent Study(通称IS)」と呼ばれる卒業研究に関する授業を履修します。そのプロジェクトでは、一人一人が独自の研究を行い、それに関する論文を執筆します。
また、ISの準備段階として、「Junior Independent Study(通称Junior IS)」も履修させられ、卒業論文を作成する上での重要なライティングスキルを高めることができます。
特に、ウースター大学は理系教育に力を入れていると評判で、米国の中でも理系専攻卒業生で博士号(Ph.D.)を取得する割合が高いと言われています。
ICUではこのJunior ISがウースターとの交換留学プログラムの中にあり、自分の理系研究に伴う論文を英語で執筆する能力を養成することができ、卒業研究の計画が3年次から早めにたてられるとよく宣伝されていました。
実際に、私は生物学専攻で、ICUを卒業する上で「英語で卒業論文を書かなくてはならなかった」ので、そういうプログラムがあると知って飛びつきました。(まずそもそもICUで理系も学べるんかい!って思う人は多いと思います笑笑)
実際にウースターのJunior ISを受けてみて
自分の研究をサポートしてくれるウースターの教授とICUの卒論指導教員の連携のもと、個々の研究を実行し計画する上での基本的なスキル(学術論文の書き方等)をゆっくり時間をかけて学ぶことができました。最終的には自身の卒業研究におけるプロポーザル(序論から研究方法まで)を書き上げました。
研究計画に早く取り組みたい方や強い研究意欲がある方にオススメできるコースであると思いました。
アメリカの大学での生活について
食事について
食事は大学の中にある学食を利用していました。学生証をスワイプして中に入って、もうあとは食べ放題・飲み放題です。一回の食事で学生証に入っているお金から約7ドルくらいが引き落とされます。味もそんなに悪くないし、まあ元は取れるかなって感じでよかったんですが、2週間で飽きました。豚のように太れます。
住んでたところについて
留学中は寮に住んでいました。不運なことに、私が住んでいた寮はウースターの中でもうるさい人達が集まる寮だったみたいです。なので毎週水曜日はみんなで危ないパーティをしていてうるさかったです。
あと本当に意味がわからないのですが、たまに上の階からトンカチの音が聞こえてきて本当に眠れなくなりました。そして地下の部屋だったので暗かったです。理想の”留学生活”とはかけ離れていました。ルーミー運をめちゃめちゃ大事!!笑
アメリカ留学費用はどのくらいだったのか?
寮費と食費、授業料、大学の小さい病院の使用料、保険料全て含めて6600ドル(4ヶ月分)請求されましたが、私はJASSOの給付の奨学金で月額8万円支給されていたので今回の留学で約30万のみ負担しただけでした。
他の現地の学生はもっと高い金額を納めてるのに対し、この金額で丸々1学期間過ごせたのはとてもリーズナブルでした。
理系も留学に行こう!
ここでは、私が実際に留学したウースター大学について紹介しました。理系用の交換留学は日本国内でみてもそれほどないように思います。
本当に忙しくも自分の研究を磨ける貴重な体験をすることができ、自分の研究をもっと深掘りしたいという熱意のある学生にはとても向いている留学プログラムだと感じました。