今回はギャップイヤーを経験した友達にインタビューをしました!
ギャップイヤーとは、大学への入学前、在学中、就職前や海外大学院入学前などの人生の大きな節目の空いた期間のことを指し、その期間(主に半年から1年程)を利用して、「旅行や留学、インターンシップ、ボランティア」など自分の好きなことをします。うまく利用すれば多くの社会経験を積め、人生に大きな影響を与えてくれることもあります。
ギャップイヤーに関するインタビューの概要
今回のインタビューの動機は、以下の通りです。
ギャップイヤーに関するインタビューの動機
筆者が通っていた大学である国際基督教大学(ICU)には、ギャップイヤー を取っている学生が他の大学よりも比較的多くいるように感じ、そのような学生の話を実際に聞いてみたいという好奇心から今回インタビューをしてみようと試みました。
ギャップイヤーに関するインタビューを行った目的
インタビューを行った目的は、以下の通りです。
- ギャップイヤーをどう捉えているのか
- 今後の進路をどのくらい明確化しているのか
また、日本社会ではギャップイヤーの認知率が低く、その良さを多くの人に広めたいという気持ちで今回の記事を書いています!
今回は2人にインタビューしました。(※プライバシー保護のため、名前は伏せています。)
インタビュー1人目:Y.K.(22歳)さん
大学での専攻
MCC(メディアコミュニケーション文化)
今後の進路は?
- 2020年6月に大学を卒業し、2021年の4月に入社する予定(2019年12月〜2020年3月まで大学を休学)
【休学の時期も含めて約1年間のギャップイヤー】
ギャップイヤーをとった理由は?
理由としては、就活をもう一度やり直したいと思ったからです。
3年生の8月〜4年生の5月までアメリカに交換留学してて、日本に帰ってきてからも夏採用で就活は続けていたけど、自分が行きたい企業の内定はいただけず、内定をいただいたところも本当にそこがファーストキャリアとして自分にふさわしいかどうか考えた時期がありました。もう一度就活をやり直したいって思って今回ギャップイヤーをとりました。
もう1つ理由としては、自由な時間が増えるところ。
社会人になってからだと自由な時間に限りがあると思うので、社会人で忙しくなる前に、日本国内の地方の色々な場所を旅したい!って思ってます。田舎にホームステイしたり、地方活性化に取り組みたいです。今まで行動に移せてなかったから今がそのチャンスかなって純粋に思いました。
ギャップイヤー に対してどんな印象がありますか?
自分に「目標」や「軸」がある人にとってはとるべき手段だと思うし、そういう人たちはギャップイヤーがとても有意義な期間になると思います。何らかの意思がある人にとっては強いし、有利かなと。
反対に、「友達は就職するのに自分は就職しない」みたいな他人とのズレが辛いと感じる人にとってはギャップイヤーはとってもストレスフルなんじゃないかなと思います。私はそういった面では、一緒にギャップイヤーをとる友達もいますし、また私は6月卒業するのですが、そういった自分の大学の制度(3月卒業だけでなく6月卒業も可)の面でも恵まれた環境にいるのかなと感じます。
就職の際に重視する点は何ですか?
軸は、世界との繋がりを感じれるかどうかということ。海外と日本、どちらの地域にも貢献できるような仕事をしたいです。
あとは、続けられるかどうか。
ファーストキャリアで長く続けられる仕事がいいです。転職を重ねるのはなんか自分には違うなって思いますね。激務をしたいわけでもなく、ワークライフバランスがしっかりとれるような仕事に就きたいです。
最後に、ギャップイヤーを取ろうか悩んでいる学生に一言お願いします
人生は長いです。
一年の差とかこれから歳を重ねていけばいくほどどんなに小さかったことだろうと自然に思うようになります。長い目で自分の人生プランを立ててみてください。敷かれたレールには執着せず、自分自身に決断しやすくするといいと思います。
インタビュー2人目:M.A.(23歳)さん
大学での専攻
心理学
今後の進路は?
昨年の6月に大学を卒業し、今年の10月に入社予定
【約1年と4ヶ月のギャップイヤー 】
ギャップイヤーをとった理由は?
何か明確な目的があったわけじゃないんですが、主には就活をもう一度じっくり考えて行いたいっていう気持ちがあったからです。
アメリカに3年生の夏から4年生の夏まで留学していて、その間で就活も進める予定だったのですが、なかなか厳しく、そう思った時からせっかくの留学だからと思い留学にフォーカスして過ごしていました。
また、留学から帰って来て取り組んだ卒業研究がなかなか間に合わない事や、就活ももう一度ゆっくり取り組みたかったことから大学の卒業を3ヶ月遅らせて、6月に卒業しました。就活も留学から帰って来て焦って夏採用とかですぐに決めるよりかは、ギャップイヤーを生かしてじっくり考えた方が長期で見た時にいいかなって。そこで生まれるギャップ自体には大したものではないと思ってました。
就職の際に重視する点は何ですか?
英語を使える仕事であることと、
あとは、インバウンド(外国人が日本に訪問する旅行)を盛り上げたいなって気持ちがありました。具体的には、外国人観光客がまた日本に訪れたいと思える仕組み作りに携わりたいと考えていました。
ギャップイヤーに対してどんな印象がありますか?
ギャップイヤーにはそもそもネガティブな印象はなかったし、とっちゃだめみたいな考えはなかったです。私の周りの友達には割とギャップイヤーを生かしていることかもいたので。例えばその期間でお金貯めて大学院に進学したりとか。
一回立ち止まってじっくり考えて何か行動する期間っていうのは決して悪いことではないと思います。
最後に、ギャップイヤーを取ろうか悩んでいる学生に一言お願いします
選択肢を広げるのは今しかないのかなって思います。もちろんこの先、選択肢を広げようと思えば可能だと思います。でも「これは今しかできない」って思ったり、一回立ち止まって自分で考える機会が必要であるならば、社会人や人生の大きな節目の前にするべきだと私は思います。やりたいことが明確化されているならなおさらそれを行動に移すべきです。
だけど、ギャップイヤー をとったからっていいわけではなくて、しっかりと常に考えて行動した方がいいと思います!
就職で嫌になったらギャップイヤーをとってみては?
今回は、ギャップイヤーを終えた方にインタビューするのではなく、ギャップイヤー中の方々に聞きました。
現時点で、ギャップイヤーを自分にとって有益なものと捉えており、インタビュイーのお二方には自分自身に理解があり、何か自分の核となるようなものがあったように感じました。
個人的には、インタビュイーの方々と同じように、ギャップイヤー をとる際には、なんとなくでもいいからある程度計画をしてから行動に移した方が、後々になって自分の成長や変化を大きく感じることができるのではないかと思っています。多くの人がギャップイヤーの魅力に気づき、ギャッイヤーを選択することによって人生をより豊かにしていければいいなと思います。
そして、日本でもギャップイヤーが当たり前の文化になる日がいつか来ることを願っています。