理系留学をしようか迷ってる大学生はいませんか?
この記事では、実際に私が経験したアメリカでの研究留学を通して感じた4つのメリットを詳しくご紹介していきます。
理系留学で感じた4つのメリット
私が理系留学で感じた4つのメリットは、次の通りです。
- 自分の将来への鍵を見つけることができた
- 自分の意見を形成する能力、他人の意見を聞く能力を高められた
- 専門性の高い教育を受けられる
- 勉学の楽しさを強く感じることができた
以下で、詳しくご紹介していきます。
自分の将来への鍵を見つけることができた
正直なところ、留学へ行く前は、私には「環境の保全や動物の保護をしたい」といった漠然とした将来への目標しかなく、卒業後の自分の進路についてどうしたらいいのかよくわからない状況にいました。
私は大学では生物学を専攻していました。そのため生物学(動物の生態に関して)に関する論文を普段読みます。確かにそれらの論文や学問自体は面白いのですが、特に研究者などにはなりたくなかったので、大学卒業後にそれについて学びたいかというと微妙な部分がありました。
しかし、留学先で保全生態学と動物行動学と卒業研究の準備をする授業を取り、その中で環境学と生態学、社会学に絡んだ多くの分野の研究論文を毎日のように読み、課題や授業の中で出会った興味深い論文は本当に印象深かったです。私はそういう論文を読んでいく中で、じわじわと大学卒業後は環境学に関してまた勉強していきたいと新たに思うようになっていきました。
そして、大学卒業後はオーストラリアの大学院の方で環境マネジメント学を学んでいます。もともと卒業後も今やっている生態学や動物の研究を続けようと思っていたので、進路が少し変わりました。
上記の通り、留学先では新しい自分の可能性を見つけることができました。そしてそれを将来の自分の仕事にどう繋げていくのかをより具体性を増して考えられるようになりました。将来、どういった仕事をしたいかわからなかった自分にとってはこれは大きな前進になりました。
②自分の意見を形成する能力、他人の意見を聞く能力を高められた
私が履修していたどの理系の授業においても、ディスカッションは常に行われていました。どんな些細な事柄でも、学生同士で意見を出し合い、他人と自分との考え方の違いを多く感じました。
話す相手は全員英語がネイティブな人たちで最初は戸惑いましたが、徐々に耳が慣れていき、最終的には専門的な話題で自分の意見を出すことができてきて少し嬉しかったのと同時に、やはりまだ理解ができない部分があったので、言語面の方ではもっとスキルを上げていきたいです。
ある授業では、作成途中の卒業論文や卒業研究計画について周りの学生や教授からフィードバックをもらい、自分に足りないものを多く吸収していました。そして、自分の研究計画をプレゼンする機会が最後にあったのですが、そこでは周りの私と同じように研究を計画している生徒からもっとここをこうしたほうがいいとか、ここがわかりにくいなどと指摘を多く受け、自分の研究をより客観的に捉えられるようになりました。
日本では自分の研究を生徒同士でフィードバックする機会がなかなかないのでとても貴重でした。授業やディスカッションなどでインプットした重要な意見や情報を自分の意見と重ねて、試行錯誤しながら卒業研究や論文にアウトプットする作業は思っている以上に大変でしたが、自分の意見を構築することの重要性を実感することができました。
③専門性の高い教育を受けられる
アメリカなどの海外の印象として、ノーベル賞受賞者の数が多く最先端の研究をしているイメージが1つとしてあると思います。そのイメージの通り、理系の授業に関しては生徒の専門性を高めるような授業であったと感じています。実際に、毎回の授業で難しい専門用語が大量に書かれた科学論文を読んだり、それについてみんなで長時間ディスカッションしたりしました。
また、授業を担当する教授はよく「世界で起きているその問題を解決するにはどうしたらいいか?そのデメリット、メリットは?」など生徒に問いかけていて、世界規模で授業をしているということを強く感じました。
先ほど述べた通り、多くの論文を読み、それをエッセイやプレゼンテーションなどアウトプットする機会が多くあり、それによって着実に専門的な知識は頭に入った気がします。
私がアメリカのウースター大学(The College of Wooster)で交換留学生として履修していた理系の授業や、アメリカの大学の授業を乗り切る方法、アメリカの大学の課題の量などについてご紹介していきます。
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④勉学の楽しさを強く感じることができた
日本にいた頃は勉強には集中できていたものの、どこか勉強の楽しさの部分を感じれずにいました。それは日本の就活などの進路に対する圧が強かったのと所属していたサークルがとても忙しかったのが影響しています。
留学に来てからは、授業についていくことや課題をこなしていくことに必死でした。理系ならではの専門用語の難しさもあり、最初は慣れなかったです。田舎の大学ということもあって大学以外に行くところがほとんど無く、毎日勉強場所を見つけてはそこでひたすら勉強をしていたのを覚えています。
噂に聞いていた通り、アメリカの大学のこなす課題の量は多く、毎日のように苦しんだのを覚えています。ただ、努力した分だけ評価されるので、勉強のモチベーションだけは下げないようにしていました。とはいえ、英語のレベルも周りの生徒と比べるとあまり高くない私にとって、正直きつい部分は多くありました。
しかし、周りの現地の学生もただ黙々と勉強をしていてとても刺激を受けました。日本であれば就活で忙しい3、4年生も必死に勉強をしていて、日本との違いを感じました。大学での成績や研究内容が就職にとても重視されるアメリカにとってそれは当然のことなのかなと。
そうして勉強していくうちに、「ここまで受験以外で勉強ばかりしてたことはないな」とふと思うことが多くありました。そうした中で興味深い論文や学問の分野に出会うと純粋に心が満たされるような感覚がして楽しかったです。
留学先では、日本ではあまり感じることのできなかった「勉強の楽しさ」を強く認識し、また、卒業研究や大学院で勉強するモチベーションも高めることができて本当に良かったです。
理系留学はおすすめ!
ここでは、実際に私が経験したアメリカでの研究留学を通して感じた4つのメリットをご紹介しました。
理系留学に行くか悩んだらとりあえず行ってみることをおすすめします。そこからまた視点が広がり、将来の選択肢が増えていくことでしょう。
大学によっては、理系の研究留学という形で交換留学プログラムがあるところがあります。
この記事では、私が研究留学という形で交換留学をしたアメリカの大学についてご紹介していきます。
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